2021年
電子情報通信学会
総合大会

オンライン開催
2021年3月9日(火)〜12日(金)

新しい生活様式の社会を支える電子情報通信

ご挨拶

大会委員長の挨拶

 2021年電子情報通信学会総合大会にご参加いただき誠にありがとうございます.本大会は,当初,東京工業大学での開催を計画し,関係各位に多大なるご尽力をいただいてまいりましたが,新型コロナウイルス感染拡大を受け,すべてのセッションをオンラインで開催する運びとなりました.
 総合大会は,学会を構成する全てのソサイエティ(基礎・境界,NOLTA,通信,エレクトロニクス,情報・システム)が一堂に介する,年に一度のビッグイベントです.2020年の総合大会は中止となりましたが,今回,公募セッション講演(一般セッションとシンポジウムセッション)には1726件の論文投稿があり,また41件(講演総数196件)の企画セッションを開催するに至りました.これらは昨年の総合大会(コロナ前の投稿件数)の9割に相当いたします.会員の皆様におかれましてはコロナ禍の困難な状況下でも研究開発の手を緩めることなく,本大会に積極的なご投稿をいただきましたことに心よりお礼申し上げます.  大会のプレナリーセッションでは,笹瀬巌会長の挨拶,学術奨励賞および教育功労賞の授賞式とフェロー称号贈呈式に引き続き,東京工業大学教授の阪口啓氏ならびに高安美佐子氏による基調講演が行われます.企画セッションでは,AI,IoT,量子情報,Beyond5G,6G,サイバーセキュリティ等といった,我が国産業の国際競争力を強化していく上で極めて重要なテーマに加え、「新型コロナウイルス対策と『New Normal』におけるICT活用」,「ニューノーマル時代のフォトニックネットワーク最新研究と新たな研究スタイル」,「ウィズ・アフターCOVID-19における情報ネットワーク研究教育に関する議論」といった時宜を得たテーマを取り上げます.
 41件中22件の企画セッションが一般公開となっており,非会員の方でも無料で聴講ができます.また,学生の皆さんに対しては,論文のダウンロード権なしの場合,会員非会員を問わず全てのセッションを無料としました.昨年6月に新たに発足したジュニア会員(小中学生,高校生,高等専門学校生,大学学部3年生までを対象)の参加も無料です.
 本大会は,昨年9月のソサイエティ大会に引き続き,Zoomを使ったオンライン大会です.リアルに及ばない部分は多々ありますが,聴講者の皆様にとっては参加しやすくなりました.ぜひ,バーチャル会場ではチャット機能等をお使いいただき,皆様からのよりアクティブなご参加をお願いする次第です.最後に,本大会が3度目のニューノーマル時代に向けて有意義な機会になることを願っております.

大会委員会 委員長
大阪大学
永妻 忠夫


プログラム委員長の挨拶

 新型コロナの影響が1年に及び、まだこの先も新型コロナとの共生に向けての模索が続いていくようです。また本大会の3日目プレナリーセッションは、東日本大震災の10年後に当たり、これまで災害後の迅速な復旧や災害に強い社会インフラストラクチャの構築に向けた研究開発も着実に取り組まれてきたことと思われます。電子情報技術の流れとしては、学会のカバーする幅広い技術分野の中で、性能や利便性の向上、利用範囲の拡張など、着々と、時に革新的なステップアップの様相も呈しています。本大会でも、その状況を一般公募ならびにシンポジウム・依頼講演等で感じ取っていただけることとご期待ください。
 今大会のスローガンとしては、「新しい生活様式の社会を支える電子情報通信」とさせていただきました。この1年間のプログラム委員会での議論の中で、困難な状況にも負けない社会インフラやアプリケーションを目指していく様を前向きな表現で、しかしながら完全に克服した後というよりも新たな生活様式を築いていくイメージがふさわしいとの思いで、決めさせていただきました。また大会企画シンポジウムとしては、それ以外に耐災害技術、今後の無線技術としてBeyond 5G/6Gにフォーカスされた企画がいくつか経っております。現在進行形のトレンドについても議論を深めていけることを願っております。
 皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年総合大会プログラム委員長
東京工業大学
植之原 裕行

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