2021年
電子情報通信学会
総合大会

オンライン開催
2021年3月9日(火)〜12日(金)

新しい生活様式の社会を支える電子情報通信

企画講演セッションの紹介

開催日 セッション名
  提案委員会
3月9日 午後 BI-10 ニューノーマル時代のフォトニックネットワーク最新研究と新たな研究スタイル
フォトニックネットワーク研専
【概要】
コロナ感染拡大によってリモートワークが広がり、ますます大容量ネットワークへの期待が高まっている。より大容量の帯域を提供する方法としてフォトニックネットワークの最新研究動向を紹介する。これを推進する国研、企業、大学などの研究開発を取り巻く環境が激変しており、新しい研究スタイルを模索する必要がある。特に、通信機器の相互接続の確保をどう進めるかなどNew Normal時代の研究開発について議論する。
3月9日 午後 BCI-1 次世代大容量通信を支える光及び電気の接続技術の最新動向
光ファイバ応用技術研専、機構デバイス研専 共催
【概要】
 今後予測される通信トラヒックの更なる増大に伴い,通信ネットワークの更なる大容量化が不可欠である.これに伴い,光および電気の接続技術も大きく進展している.
 従来のシングルモード光ファイバでは,100Tbit/s程度が伝送容量の限界と見られており,マルチコア光ファイバによる大幅な大容量化へ向けて媒体やデバイス,それらを繋ぐ光接続技術の研究が盛んに行われている.
 また一方では,データセンタ内等において,大規模な光ファイバ設備を効率的に運用するため,多心コネクタの接続技術が進展している.更には小型化・高集積化のため,光導波路を用いた光接続技術も研究が進んでいる.
 また電気的な接続については,光送受信器等の接続において,コネクタなどの接触不良・またそこからの電磁妨害,伝送線路の信号品質または不要電磁波の放射,相互変調歪み等の課題解決をする各種技術が提案されている.
 本企画では,次世代の通信ネットワークにおいて重要になると目される光・電気接続技術を俯瞰し,将来の接続技術の方向性について議論を行うことを目的とする.
3月9日 午後 CI-3 トポロジーのフォトニクスへの応用
レーザ・量子エレクトロニクス研専
【概要】
近年ビームモードや光回路における新しい自由度としてトポロジーの概念の適用が話題になっている。トポロジカルな性質は物質科学では新しい物性発現に重要な役割を担っており、フォトニクス分野における新しい機能性発現の期待がある。そこで本企画セッションではトポロジーに関する基礎概念とその応用(レー ザーや光回路など)を議論する。
3月10日 午前 BI-4 ウィズ・アフターCOVID-19における情報ネットワーク研究教育に関する議論
ネットワークシステム研専、(調整中) 共催
【概要】
COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大、及び日本政府の「緊急事態宣言」を受け、日本中の多くの大学・研究機関・企業が物理的にキャンパス・ロケを閉鎖し、オンラインツールを用いて講義や研究活動が行われた。引き続き、更なる感染拡大を防止しつつもこれらの教育・研究活動を継続するためには、オンラインツールや情報ネットワークが重大な役割を果たすことは自明である。 本企画セッションでは、教育・研究の現場における、教育(講義や考査)、研究活動の現状を共有すると共に、更なるオンラインツールの活用や、日頃のネットワークに関する研究成果の活用、オンライン社会の今後の展望について幅広く共有、議論を行う。
3月10日 午前 BI-7 量子情報処理の新展開
通信方式研専
【概要】
従来実現出来なかった数十量子ビットの万能量子計算機が実現され、それに触発されて欧米ならびに中国で多額の国家予算が量子情報分野に投入され国際的な技術開発競争が激化している。また、量子暗号(量子鍵配送)は商用化に近づき、それと共にITUでの標準化が進んでいる。これら量子情報処理の近年の展開について、各分野第一人者ならびに気鋭の若手を招いて、一般向けにご講演いただく。
3月10日 午後 AI-2 高信頼制御通信の未来
高信頼制御通信研専
【概要】
高信頼制御通信研究会が発足してちょうど10年となる.本セッションでは,本研究会を支えてきた若手研究者を一堂に会し,「高信頼制御通信」の未来を議論する
3月10日 午後 BI-2 耐災害システムとしての衛星通信の役割と将来展望
衛星通信研専
【概要】
大規模な地震や台風などの自然災害発生により地上系の有線・無線ネットワークが通信設備の被災により利用できなくなった際に、代替えあるいは一時的な通信手段を迅速に提供可能とする衛星通信システムの有効性が社会的に広く認識されており、これまでも多くの実績を残している。また、気象衛星や地球観測衛星、測位衛星など、自然災害や地殻変動などをモニタリングする各種衛星も、将来の大規模地震や気候変動に備える上で社会的な意義は極めて高い。そこで、2011年の東日本大震災をはじめとして自然災害発生時における衛星通信システムの過去の実績を振り返るとともに、耐災害システムとしての衛星通信及び関連技術の現状と役割、将来展望等を同分野の研究者や興味を持つ関係者に広く紹介する機会として依頼シンポジウムを提案する。
3月10日 午後 BI-3 ニューノーマル時代のEMC設計・評価技術
環境電磁工学研専
【概要】
新型コロナウィルス感染症の拡大防止対策の長期化に伴い、産業活動及び研究活動が 制約を受け、リアルからバーチャル、オンサイトからリモートへの様式シフトが求められている。これに伴い、EMCの分野においても従来の実験・実測中心の評価手法から数値解析等を活用した、設計上流での効果的な対応へと変革することが急務である。 こういった背景から、最新のEMC数値シミュレーション技術や、リモート評価を実施する際の課題など、上流EMC対策設計・評価技術の観点から報告を行い、議論する。
3月10日 午後 BI-8 デジタルコヒーレント光伝送技術の研究開発動向
光通信システム研専
【概要】
5G普及による高精細動画配信、AI活用のためのビッグデータ流通等のネットワークと連携したサービスの普及により、データトラフィックが爆発的に増大することが予想されており、光基幹ネットワークは更なる大容量化を経済的かつ低電力に実現する必要がある。ネットワークの大容量化を支える国内のデジタルコヒーレント光伝送技術の研究開発は、総務省委託研究によって基盤技術確立の早期実現が達成され、その成果はグローバルに展開され世界中の光ネットワークへの普及が進んでいる。本セッションでは、デジタルコヒーレント光伝送の中核となる技術について現状の研究開発の状況を概観し、今後の展望を紹介する。
3月10日 午後 BI-12 ローカル5Gの最新動向と今後の展望
短距離無線通信研専、スマート無線研専、無線通信システム研専 共催
【概要】
企業や自治体が自ら局所的な5Gシステムを構築し、プライベートネットワークとして利活用する自営システムである「ローカル5G」が注目を集めており、「地域解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に向けた取り組みが、総務省の下本格化している。本セッションではローカル5Gの政策や方針に関する最新動向や、実際の運用に向けた取り組みについてご講演をいただく。
3月10日 午後 CI-2 光計測技術のバイオ・環境分野への応用展開
光エレクトロニクス研専
【概要】
バイオ分野ならびに環境分野で活用されている光計測・光センシング技術について、最先端でご活躍されている講演者の皆さまに現状と将来展望を発表いただく。
3月10日 午後 CT-1 超伝導コンピュータの進歩と最新動向
超伝導エレクトロニクス研専
【概要】
従来のコンピュータが微細化による性能向上の限界に達すると懸念される中で、微細化に頼らない超伝導体を用いたコンピュータが注目を集めており、様々な超伝導コンピュータの研究開発が国内外で精力的に行われている。本セッションでは、超伝導コンピュータの誕生からの発展の歴史を振り返るとともに、超高速・超低消費電力が期待されるコンピュータや量子力学の原理を利用したコンピュータなど様々な種類の超伝導コンピュータの最新動向について紹介する。
3月11日 午後 BI-11 サイバー・フィジカル・システム実現に向けた電波エミュレータの現状と将来展望
スマート無線研専
【概要】
現在、Society 5.0に向けてサイバー空間とフィジカル空間を融合させたサイバーフィジカルシステム(CPS)に着目した政策が始まっている。これは、無線通信を含むアプリ等の挙動などを大規模計算等によりサイバー空間で検証しながら、実社会の制御への反映などを行うものである。CPSは、将来の無線通信システムの研究開発促進や、新たなアプリケーションの創出にも貢献が期待できる一方で、電波伝搬やソフトウェア無線に関する基礎技術の応用が重要となる。そこで、CPSに関する世界の動向や日本の現状について、政策や研究開発に携わる関係者に講演していただき、学会として取り組む課題を議論する。
3月11日 午後 CI-1 光エレクトロニクス研究会(OPE)学生優秀研究賞表彰式、エレソフェロー記念講演
光エレクトロニクス研専
【概要】
2020年度の光エレクトロニクス(OPE)研究会において発表された学生による優秀な講演に対し、学生優秀研究賞を授与すると共に、受賞対象講演を発表頂く。また、2019年3月19日付で電子情報通信学会の令和元年度フェロー称号を贈呈された植之原裕行教授に「光信号処理とそのシステム応用に関する先駆的研究」に関する講演を頂く。
3月11日 午後 CI-4 スマートヘルスケアを支える集積回路技術と応用
集積回路研専
【概要】
IoT、AI技術などを活用して医療サービスを高度化する「スマートヘルスケア」が注目されている。生体情報を取得・記録するスマートデバイスの発展が著しく、センサーによって生体情報をモニタし、データを収集・分析することで、病気になってから治療するのではなく、病気にならないように健康を維持する医療への転換が始まっている。本セッションではスマートヘルスケアを実現する最新技術の現状と課題、ならびに今後の展望について議論する。
3月12日 午後 BI-5 機械学習に基づく通信ネットワーク監視・予測・制御技術
ネットワークシステム研専
【概要】
近年、機械学習をベースにしたAI技術が急速に進歩しており、注目を集めている。通信ネットワークの監視・予測・制御においても目覚ましい発展をとげつつあり、その役割は今後ますます大きくなってくるものと考えられる。本企画セッションでは、このような実用ステージを迎えつつある機械学習技術を活用した通信ネットワークの監視・予測・制御技術について、最新の取り組みを幅広く発表・討議を行う。
3月12日 午後 BI-13 光電磁界計測応用の新たな展開
光応用電磁界計測特別研専
【概要】
光を利用した電磁界計測技術は、20世紀後半にTHz帯の信号計測やマイクロ波帯のアンテナ評価に用いられたのがその始まりである。その後21世紀を迎えると、ワイヤレス技術の普及と電子機器の高度化に伴って我々を取り巻く電磁環境が複雑化し、今日では様々な分野の電磁界計測に光技術が用いれるようになった。本セッションでは光電磁界計測の最新応用例を紹介し、本技術の利点について議論すると共に、新たな応用展開を模索する。
3月12日 午後 CI-5 フレキシブル有機エレクトロニクスの若手シンポジウム
有機エレクトロニクス研専
【概要】
プリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス分野では、ペロブスカイト太陽電池の実証試験や5Gに向けたIoT/IoHセンサーなどの本格普及が進んでいる。一方で、それを支えるアカデミックな研究ではペロブスカイト以外にも、有機・炭素などの材料を用いたデバイスの高機能化を目的とした材料面や評価技術によるアプローチが期待される。本シンポジウムでは、これらの分野の第一線の若手研究者を集めて当該分野の今後の展開を議論する。
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