2019年
電子情報通信学会
ソサイエティ大会

ご挨拶

大会委員長・大会実行委員長・各ソサイエティ会長の挨拶

大会委員長の挨拶

 2019年ソサイエティ大会にご参加頂き誠にありがとうございます.開催にあたり大阪大学の関係の皆様をはじめご協力頂いた多くの皆様に厚く御礼申し上げます.

 このソサイエティ大会は,約3,000名の研究者・技術者・学生が集い,約1,300件の講演を聴講する貴重な場です.その中には、昨年度に引き続いて「Society 5.0に向けた日本の科学技術イノベーション振興政策」について語る省庁連携セッション、「将来ネットワークインフラを支える技術革新と標準化戦略」のセッションをはじめとした40の企画セッションもあります。皆さまの多様な目的にかなうプログラムが組まれており、様々なご期待に応えるものとなっていると存じます。

 学会は「人々が集まる場」です。ソサイエティ大会という場において、電子情報通信の幅広い分野の講演の多数に一同に介した皆様が参加することを通して、学会としての得難い価値が創出されることとなります。時間の許す限りどうぞ多数の講演に参加され、他の参加者と交流をして頂きまして、皆様がその価値を見出して頂くことを期待致します。

大会委員会 委員長
東京大学
今井 浩


大会実行委員長の挨拶

 2019年ソサイエティ大会の開催校実行委員会を代表しまして、本大会に参加される皆様を心より歓迎いたします。

 大阪大学は1931年に帝国大学として創設されましたが、大阪大学にはふたつの源流があります。江戸時代中期に大坂町人の手で創設され、自由で批判精神に富む学問の花を咲かせた懐徳堂と、江戸時代末期に緒方洪庵が創設し、近代日本創設の原動力となった福沢諭吉をはじめ、若き俊英たちを輩出した適塾です。江戸時代の大坂は、他の都市に比べて武士が極端に少なく、町人たちが自治組織を運営していました。そのような環境において発展した懐徳堂や適塾の学風を継承し、自由闊達で批判的な精神をもって真理と合理性を追求すること、それが大阪大学のモットーになっています。

 大阪の魅力はいまさら言うまでもありません。粉モン文化やお笑い文化などがすぐ思い浮かぶと思います。しかし、もちろん、それだけではありません。G20大阪サミットや2025年国際博覧会(大阪万博)などで注目されるウオーターフロントなど、新しい大阪にもぜひ触れていただきたいと思います。

 今大会は、豊中キャンパスで開催いたします。豊中キャンパスがある待兼山地区は、歌枕として古歌にも詠まれるとともに、大阪に残された数少ない里山です。会場近くから総合学術博物館まで、待兼山の山中を歩く遊歩道も設置されています。総合学術博物館では、大阪大学が収集・保管してきた学術標本を展示しています。カフェもありますので、大会参加の合間にぜひ訪れていただき、ひとときの休息を楽しんでいただければ幸いです。

大会実行委員会 委員長
大阪大学
村田 正幸


基礎・境界ソサイエティ / NOLTAソサイエティ会長の挨拶

 基礎・境界ソサイエティ(ESS)では、電子情報通信に関する基礎的な分野や境界領域の研究を担うサブソサイエティ、研究専門委員会が活発な活動をしています。また、基礎・境界ソサイエティのサブソサイエティから2014年10月に独立したソサイエティとなったNOLTAソサイエティ(NLS)は非線形理論とその応用の研究を担っており、現在ではESSとNLSが比肩して共同運営がなされ、相互協力のもとこれら分野の研究推進に取り組んでいます。

 本大会においても、ESSとNLSは共同で多彩なプログラムを構成しています。具体的には、合計で22分野の一般講演が企画され、計192件の発表が予定されている他、両ソサイエティによるソサイエティ特別企画/チュートリアルセッション/依頼シンポジウムの開催も予定されています。

 ソサイエティ特別企画(ANK-1)では、青木孝文先生(東北大学教授)に「災害犠牲者の身元確認とICT」をご講演頂きます。さらに、この特別企画では、本年度、両ソサイエティ活動に貢献された会員に対する特別功労賞/功労賞/貢献賞の表彰も行います。また、通信ソサイエティとの共催によるソサイエティ特別企画として「(ANBK-1)異分野融合で切り開く情報通信技術に関する研究の新領域」が開催されます。
 依頼シンポジウムでは「(AI-1)半導体業界に関する出版事情」、「(AI-2)組合せ最適化問題のアニーリングマシンへの実装」、「(AI-3)ITS分野の歴史と今後の展望」が開催されます。
 チュートリアルでは、「(AT-1)ネットワークのための符号の最近の展開」と「(AT-2)ネットワークのための符号の最近の展開」が開催されます。

 これらのセッションや企画を通じて、研究情報の交換・討論を行い、今後に生かせる知見を得ていただければと思います。また、親交を深める場としても、本ソサイエティ大会がお役に立てることを期待しています。最後になりましたが、本ソサイエティ大会の準備を進めて頂きました大会委員会、実行委員会、プログラム編成委員会の皆様に深くお礼申し上げると共に、基礎・境界ソサイエティ / NOLTAソサイエティの企画を準備して頂いたサブソサイエティ/研究専門委員会およびご講演頂く会員の皆様のご協力に感謝致します。

基礎・境界ソサイエティ会長
田口  亮

NOLTAソサイエティ会長
上田 哲史


通信ソサイエティ会長の挨拶

 通信ソサイエティでは,社会インフラとして国民生活に不可欠な存在となっている情報通信に関する基礎から応用までの幅広い技術分野の研究開発成果を発表致します.本ソサイエティ大会では,多くの研究分野にわたる一般の成果発表に加え,IoTや5G及びBeyond 5Gに関する技術,電力システム,蓄電池・デバイス応用技術等に関するシンポジウムセッション,ネットワーク技術に関するポスターセッション,英語のみでの発表セッションなど,計771件もの最先端技術に関する研究発表があります.参加される方々が,専門分野だけでなく,複数の分野にまたがる幅広い知識を吸収し,また,色々な分野・業界の方々と交流できるような場を提供するよう工夫を凝らしています.例えば,「異分野融合で切り開く情報通信技術に関する研究の新領域」では,様々な分野の研究者らが,各分野の最先端の研究課題や他分野への期待を持ち寄り議論することで,情報通信に関する新たな研究領域を発掘することを目指しています.幅広い情報収集や新しい出会いなどを探る場として,是非ご活用頂ければと思います.

 また,上記した以外にも,様々なソサイエティ特別企画やシンポジウムなどがあります.学生や若手の研究者・技術者の方々には,「論文の書き方講座」(9月11日 9:45~開催)を是非お勧めします.また,「IoTグローバル人材育成“標準化教育の推進とツールの紹介”」では,今後ますます重要になってくるIoT分野でグローバル人材を育成するための取り組みやツールなどを把握できます.お気軽に各セッションに参加して頂き,聴講や議論をお楽しみ下さい.

 また,通信ソサイエティ総会(9月11日午後開催)では,これまでソサイエティ活動にご尽力された方々への表彰式に加え,「イノベーションによる社会課題解決」に関する興味深い特別講演もあります.その後の懇親会では,各技術分野の専門家と時間の許す限り意見交換できますので,会員の方はもちろんのこと,周りの非会員の方もお誘いあわせの上,本ソサイエティ大会に足を運んで頂ければ幸いです.また,大阪は観光と食も魅力の町ですので,是非ご堪能下さい.

 最後に,本ソサイエティ大会は,非常に多くの方々のご貢献・ご尽力により実施が可能になりました.電子情報通信学会の各委員や関係者の方々,並びに開催場所である大阪大学の皆様方に感謝の意を表して私の挨拶とさせて頂きます.

通信ソサイエティ会長
大槻 知明


エレクトロニクスソサイエティ会長の挨拶

 ソサイエティ大会の開催にあたってご挨拶を申し上げます。まず、本大会会場に足を運び、最新の研究成果を共有いただく発表者の皆様、またその会場で闊達な意見交換、議論をいただく聴講者の皆様に心より感謝を申し上げます。今回は、新しい「令和」の時代の最初の大会となります。本ソサイエティも、技術については学術・産業の両面からその発展に貢献し、同時に時代の変化に対して豊かな発想を持って対応して行くことが求められているところです。新たな時代に生じるであろう多くの課題を解決し、より豊かで活力ある社会を創造して行く上で、今大会の技術交流や情報交換が大いに役立つことを期待するものです。

 エレクトロニクスソサイエティでは、9月10日~13日の4日間に電磁界理論、マイクロ波、光エレクトロニクス、レーザ・量子エレクトロニクス、機構デバイス、電子部品・材料、磁気記録・情報ストレージ、超伝導エレクトロニクス、電子ディスプレイ、電子デバイス、集積回路、有機エレクトロニクス、マイクロ波・ミリ波フォトニクス、エレクトロニクスシミュレーションの各分野で、計296件の一般講演が予定されています。この中には公募シンポジウム「CS-1. 周期構造中の電磁界」及び「CS-2. マイクロ波・ミリ波を用いた生体計測の最新動向」における発表が含まれます。

 大会の2日目(9月11日)午後には、「CK-1. エレクトロニクスソサイエティプレナリーセッション ~ Society 5.0実現に向けたデバイス技術」を開催し、ソサイエティ賞・学生奨励賞・招待論文賞・ELEX Best Paper Award・レター論文賞の表彰後、日本が国策として取り組んでいるSociety 5.0の実現に向けた技術戦略とデバイス技術について農研機構の久間和生氏、日本電子デバイス産業協会の松本哲郎氏、東大の坂井修一氏、産総研の金丸正剛氏に特別講演をお願いしています。

 またこれらと並行して、研究専門委員会からの企画シンポジウムが、初日の「CI-1.光コンピューティングブーム再来か?30年前と何が違うか?」、「CI-2.次世代光通信・無線通信シームレス化を支える超高速デバイス技術と展望」、2日目の「CI-3.自動運転車の実現にセンシング技術及びデバイス技術」、「CI-4.ポストムーア世代に向けた高性能・高信頼LSI設計技術」、「BCI-1. データセンター間通信とその周辺技術」、3日目の「CI-5.炭素系エレクトロニクスの新展開」と数多く企画されています。以上のように大会中は興味深い発表、企画が盛り沢山ですので、予めプログラムをご確認いただき、参加漏れの無い様にこの機会をフルにご活用下さい。また、大会は世代を超えた技術者同志が情報交換できる人的交流の場でもあります。それぞれの専門分野以外の会員同士の交流の場としても是非ご活用をお願い致します。

 最後になりますが、今回の会場となります大阪大学の関係者の皆様、並びに本大会の企画運営に携わってこられた全ての皆様に、心より御礼申し上げます。皆様のご尽力により、この大会が実り多いものとなることを確信しています。

エレクトロニクスソサイエティ会長
柴田 随道

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