2022年
電子情報通信学会
総合大会

オンライン開催
2022年3月15日(火)〜18日(金)

持続可能な未来を拓く電子情報通信

ご挨拶

大会委員長の挨拶

 2022年電子情報通信学会総合大会にご参加いただき誠にありがとうございます.本大会は,当初,新潟大学での現地開催を計画し,関係各位に多大なるご尽力をいただいてまいりましたが,新型コロナウイルス感染拡大を受け,すべてのセッションをオンラインで開催する運びとなりました.
 総合大会は,学会を構成する全てのソサイエティ(基礎・境界,NOLTA,通信,エレクトロニクス,情報・システム)が一堂に介する,年に一度のビッグイベントです.今回,公募セッション講演(一般セッションとシンポジウムセッション)には1726件の論文投稿があり,また40件(講演総数209件)の企画セッションを開催するに至りました.これらは昨年度の総合大会とほぼ等しく、一昨年の総合大会(コロナ前の投稿件数)の9割に相当いたします.会員の皆様におかれましてはコロナ禍の困難な状況下でも研究開発を続け,本大会に積極的なご投稿をいただきましたことに心よりお礼申し上げます.
 大会のプレナリーセッションでは,石田亨会長の挨拶,学術奨励賞・教育功労賞・フェロー称号贈呈式に引き続き,新潟大学教授の鈴木一史氏ならびに新潟大学名誉教授の山口芳雄氏による基調講演が行われます.企画セッションでは,AI,IoT,量子情報,Beyond5G,6G,サイバーセキュリティ等といった,我が国産業の国際競争力を強化していく上で極めて重要なテーマに加え,「6Gに向けた最新の研究開発プロジェクトとその技術展望」,「ゼロトラストネットワークを支える運営管理技術」,「産業界でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進の取り組み」といった時宜を得たテーマを取り上げます.また,新たに企画した「若手研究者弾丸プレゼン」では,電子情報通信分野の未来を担う若手研究者ら数十名が最新トピックスについて分野横断でプレゼンする予定です.
 40件中25件の企画セッションが一般公開となっており,非会員の方でも無料で聴講ができます.また,学生の皆さんに対しては,論文のダウンロード権なしの場合,会員非会員を問わず全てのセッションを無料としました.またジュニア会員(小中学生,高校生,高等専門学校生,大学学部3年生までを対象)の参加も無料です.
 本大会は,昨年9月のソサイエティ大会に引き続き,Zoomを使ったオンライン大会です.リアルに及ばない部分は多々ありますが,聴講者の皆様にとっては参加しやすくなりました.一部のセッションでは,Event-Inという新たな電子会議システムを使います.Event-Inにつきましては今後も改良を進めていきますので,利用者の皆様からのフィードバックをお願いする次第です.最後に,本大会がコロナ禍におきましても有意義な機会になることを願っております.

大会委員会 委員長
東京工業大学
植松 友彦


プログラム委員長の挨拶

 2019年の末に発生し、瞬く間に世界的に広がったパンデミックは、2年以上経過した現在でも未だ終息の兆しがみえていません。また、喫緊の課題である地球温暖化対応、そのために必要なカーボンニュートラルの実現、食品ロスと飢餓が同時に起こっている地球規模の食糧問題、同様に深刻化している水問題など、持続可能性をもって未来の世代に地球環境を引き継いでもらうために、人類が解決すべき課題が山積しています。情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)は、このような課題を直接的あるいは間接的に解決するために様々な場面で活用されており、今後も更なる期待に報いるようにICTの研究開発を進めなくてはなりません。このような思いから、2022年の総合大会のスローガンを「持続可能な未来を拓く電子情報通信」と決定しました。
 今大会のプログラムを構成する際に、提案された企画セッションを「Beyond 5G/6G」、「ネットワーク技術」、「量子コンピューティング」、「光技術とその応用」の観点で分類し並べてみました。その結果、ソサイエティ横断的に関連するセッションが構成され、まさにここから我々の未来を支える議論が活発に行われることが期待できる内容であることを確信しました。一方、プレナリーセッションにおける基調講演として、新潟大学の鈴木教授による同大学の「日本酒学」、また山口名誉教授による地球環境計測に関わる講演を依頼しております。両先生のグローカルな組み合わせの講演を楽しみにして下さい。
 投稿頂いた講演数も全体で1700件超となっており、本会がカバーする様々な分野での最新発表を聴講し,大いにディスカッションを行って頂けるものと考えます。またWelcome Partyもソサイエティ合同で開催致します。皆様の御期待を裏切らないプログラムになったと自負しておりますので、是非大会に御参加頂けますようお願い申し上げます。

2022年総合大会プログラム委員長
新潟大学
山﨑 達也

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